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核兵器禁止条約「第一回締約国会議」が開催

2022/06/24

今月、開催された核兵器禁止条約の第1回締約国会議(ウィーン市内)

 核兵器禁止条約の「第一回締約国会議」が、6月21~23日、オーストリアの首都ウィーンで開催されました。

 今回、唯一の戦争被爆国である日本は、政府としてオブザーバー参加もしなかったことは非常に残念でしたが、対照的に米同盟国のオーストラリアや、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のドイツ・オランダなどが、オブザーバー参加しました。立場の違いがあったとしても、「世界の軍縮」に向けて、粘り強く交渉し、平和への潮流を確実に重ねていく姿勢には、光明を見いだすこともできました。

 締約国会議では、核廃絶への決意を示す「ウィーン宣言」と、具体的な取り組みをまとめた「ウィーン行動計画」が採択されました。

 今、核兵器禁止条約を批准した国は65か国(2022.6.20現在)。国連加盟国全体から見ると、まだ半分にも届いていません。「行動計画」には、批准国をどうやって増やしていくのか、という具体的な取り組みが書かれてあり、「大きな成功だ」と評価する声が多数あります。

 第2回締約国会議は来年11月、米国ニューヨークで。生命尊厳の哲学を掲げる創価学会は、核兵器のない世界を目指し、これからも粘り強く挑戦して参ります。(雄)

第4回「核兵器の人道的影響に関する国際会議」の第1セッション(20日、ウィーン市内)