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「広島学講座」に登壇したウクライナの識者に学ぶ①

2022/04/20

広島青年部が1989年から開催してきた「広島学講座」は194回を数え、若い世代が平和の尊さを知る貴重な機会となっています。今回から3度にわたって、ウクライナの識者をクローズアップし、今に生きる言葉を探ってみたいと思います。

<第110回「広島学講座」 講師:ユリ-・コステンコ駐日ウクライナ大使>

コステンコ大使が広島を訪問したのは、被爆60年の2005年でした。

講座では、世界第3位の規模で核兵器を保有していたウクライナが、核兵器を全廃した歴史に言及し、次のように語りました。

「青年の皆さん、広島・長崎の皆さん、そして日本人のすべての皆さんは、広島・長崎の悲劇を伝え続けていく、世界に対して核保有国だけでなくこれから核を持ちたいと思っている国々に対しても、そうしたことがどういう悲劇をもたらすかを訴えていくべきであると思います」

さらに、池田先生がウクライナの文学に、とても造詣が深いことを通して、ウクライナの民族を称えた次の先生の言葉を紹介しました。

「常に前向きに生きる力強さと素直さ。そして周囲に幸福の輪を広げる優しさを感じさせるヒマワリは、わたしの大好きな花の一つです。太陽の花、ヒマワリの如き貴国の方々に、私は深い親愛の念を抱いています。ウクライナの方々は新しい国作りという、困難な作業に皆が勤勉さをもって、心ひとつに合わせて取り組まれている。本当に偉大なことです」

かつて、ウクライナは核実験施設の跡地に「ヒマワリ」を植えたことでも有名です。そこには、平和と幸福を願う人々の強い思いがありました。

一方、日本では、寒い冬を乗り越えて咲く「桜」が温かな春の象徴です。

この広島訪問の折、コステンコ大使は、北広島町の大朝にある中国平和記念墓地公園を訪れ、すべての核犠牲者を追悼する「世界平和祈願の碑」を見学しました。

そして、碑のそばに、ウクライナと日本の平和友好の証として桜の木を植樹したのです。

今もその桜は、両国を結ぶ「平和のシンボル」として、毎年春になると美しい花を爛漫と咲かせています。(美)