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広島平和記念資料館・企画展「礎を築く」を見学してきました

2021/02/19

銀行の石段の影を指さす長岡氏


広島平和記念資料館の被爆75年企画展「礎を築く」-初代館長長岡省吾の足跡-を見学してきました。

同館は開館以来、被爆の痕跡が残る資料を展示し、原爆被害の実態を伝えてきました。その展示の基になったのは、一人の人物が被爆直後から広島市内に入り、焼け跡から収集した資料でした。その人物の名は長岡省吾。資料館の初代館長です。

長岡氏の足跡をたどりながら、資料館が開館するまでの歩みと開館初期の状況を学ぶことができます。

特に印象的だった長岡氏の功績は、爆発点と爆心地の調査活動でした。
1945年10月、原爆被害調査の研究者たちは、石に残された熱線の影から原爆の爆発点を明らかにできるのではないかと考えました。
驚くべきことに、長岡氏は市内6,000を超える膨大な数の墓石や建物などに残る影を調査し、爆心地と爆発点を導き出します。


長岡氏が導き出した爆心地は島病院。爆発点は高度570メートルでした。その後、長岡氏は広島平和記念資料館長の時に再検証を行い、爆発高度を606メートルと修正。現在は、島病院の上空600メートルで爆発したと推定されています。

「もう二度と原爆の惨禍を繰り返してはならない」という強い思いで資料館の礎を築いた長岡氏。その情熱と努力に向き合い、被爆の実相を伝え続ける大切さを実感できる企画展です。


皆様もご覧になられてはいかがでしょうか?


爆心地を推定するための線。
地図上に複数の調査地点から測定した方角に向けて線を引き、線が交わった点を基に爆心地を推定しました




■企画展 開催期間
2021年2月23日(火祝)まで

■会場
広島平和記念資料館東館 1階企画展示室 ※無料ゾーン

■開館時間
3月~7月/8:30~18:00
8月/8:30~19:00(8月5日、6日は20:00まで)
9月~11月/8:30~18:00
12月~2月/8:30~17:00

休館日
12月30日及び31日

■入館に際して-見学予約システムについて-
新型コロナウイルス感染防止のため、入場制限があります。
常設展示の見学にあたっては、見学予約システムでの予約または当日整理券の利用が必要です。
無料ゾーン(企画展、ビデオシアター、情報資料室等)のみを利用の場合は、予約や整理券は不要です。

■観覧料
大人(大学生以上)200円(30人以上の場合、1人当たり160円)
高校生100円(20人以上の場合、無料)
中学生以下無料



方角の測定。
クリノメーターと呼ばれる計測器を用いて、爆発点を求めるための角度と爆心地を求めるための方角を測定しました




クリノメーター



墓石の影の方角を記した手帳