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箕牧理事長代行のお宅を訪問しました

2020/11/17


11月17日に北広島町にある、広島県被団協・箕牧理事長代行のお宅を訪問させていただきました。お忙しい中で私たちを温かく迎えてくださり、様々なお話を聞かせていただきました。

お部屋には、幼い箕牧さん、箕牧さんのお母様、被爆者の方を描いた絵が飾られていました。これは「原爆の絵」の制作に取り組んでいる基町高校の学生によって描かれたものでした。


8月6日、当時3歳だった箕牧さんは、安佐郡(当時)の自宅前で遊んでいたときにピカッと光ったことを覚えているそうです。午後になると、たくさんの被爆者がぞろぞろと加計方面へ歩いて行く姿を目撃。その中で、一人の女性が痛々しい姿で箕牧さんの自宅を訪れ「この缶詰を開けてほしい」と頼まれました。

「母がその桃の缶詰を開けて、おわんに入れて差し上げました。これはその場面を描いている絵なんです」と教えていただきました。その時、箕牧さんは負傷した女性の姿に驚き、怖くてお母様の後ろに隠れていたそうです。その後、お父様を捜しに入市被爆をされた箕牧さんの体験を伺い、原爆の恐ろしさを改めて実感しました。


また、印象に残ったのは、ご自宅の玄関横に設置された、来年1月の核兵器禁止条約発行までの日数を示すカウントダウンボードです。「核兵器禁止条約まであと○日」との大きな文字が目を引くこのボードは、箕牧さんの手作りで、数字も毎日ご自身で入れ替えておられます。

「締約国会議は広島で開催したい。せめてオブザーバー参加を期待したい」と語られる箕牧さんの姿に、自ら平和の思いを発信していく大切さを感じました。


学ばせていただいたことを胸に、私たちも今いる場所で、平和の連帯を広げて参ります。


(11月17日、箕牧理事長代行宅前で)