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第9回「福山空襲・被爆体験を聞く会」が開催されました

2020/08/02

8月2日、福山文化会館にて、第9回「福山空襲・被爆体験を聞く会」が開催されました。
福山市立大学の大庭三枝准教授が「被爆者・戦争体験者からの渡されたバトン」と題して講演。

大庭准教授は、フランスで日本人学校の教員をしていた1995年、原爆投下50年のシンポジウムに出席。フランス人から「平和のためにどんな行動をしているか」と聞かれたとき、思うように答えられなかったそうです。高校卒業まで広島で育ち、平和教育を受けてきた大庭准教授はそのときの思いを、「知識はあっても行動していない自分の情けなさを痛感した」と語られました。

帰国後、平和教育活動に打ち込むように。学生とともに、被爆したアオギリの木の紙芝居を作成し、子どもたちに読み聞かせをする取り組みを続けてこられました。核兵器を保有しているフランスで読み聞かせをした際、子どもたちが「大統領に核のボタンを押さないでと手紙を書かなきゃ」と言っていたのを聞き、「大事なことをわかってくれた」と感じたそうです。

ご自身の体験を通して、『「平和の種」をまく主体者として、世界平和への行動を一歩踏み出しましょう』との呼び掛けに、共感の輪が広がりました。