幸福は心から
2017/04/06
春の陽光に照らされて、いま桜が見頃です!
広島のあちらでもこちらでも、桜の木の下には笑顔が咲いています。
あの柔らかな色をした桜の花びら、満開に咲く桜の鮮やかな色、そして散りゆくときでさえ、その優しい色は、人々の心を魅了します。
古来より日本では、桜を愛で、詩や歌に詠み、親しんできました。
世界をみても、これほど桜を大切にするのは、四季が移り変わる中で、自然とともに生き抜いてきた日本人だからこそではないでしょうか。
桜は、その生命力を爆発させるように、枝から幹から、花咲きます。
かつて日本の聖人は、桜の花が木の中から咲き出すことをたとえとしながら、「幸いは心から出て、自分を飾るのです」と綴り残しました。
真心からの言葉や行動が、自分自身の幸福となって、わが身を飾るものとなる――と。
本当の幸福は、人に与えられるものではない。自分自身の心から生まれてくるものなのだと、気づかされます。
どんな環境にあっても、どんな困難があっても、目の前の一人を思いやる心を忘れない。
そこに、自分自身も、周囲も幸福にしていく鍵があるのではないでしょうか。
陽光に輝く桜の花。
命満開に健気に咲くその姿に、わが心を映しながら、幸福のひとときを紡いでいきたいですね。